泡盛の値段を調べようとすると、意外と公式の価格にたどり着かない。47の酒造所を全部調べたところ、14の蔵は公式価格を1件も確認できなかった。ネットの価格は出てくるのに、蔵が示す価格が見つからない。これには理由がある。

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結論:47蔵のうち14蔵は公式価格が1件も確認できなかった

本サイトは47の酒造所の公式サイトと、公式のオンラインショップを一通り確認した(一部は沖縄県酒造組合の公式サイト)。 掲載している723銘柄のうち、公式の価格を確認できたのは535銘柄(74%)である。

図1
1マスが1蔵。47のうち14蔵は公式価格が1件も無い
公式価格が1件も無い 14一部の銘柄だけある 20全銘柄にある 13

銘柄で数えると723のうち535(74%)に公式価格がある。ネット通販の価格はいくらでも出てくるのに、蔵が示す価格にはたどり着けないという蔵が4分の1以上ある。

区分蔵数
公式価格が1件も確認できなかった14
掲載している全銘柄に公式価格がある13
一部の銘柄だけ価格がある20

つまり4分の1以上の蔵(47蔵のうち14蔵)で、公式の価格が1つも見つからない。 ネット通販の価格はいくらでも出てくるのに、蔵が示す価格にはたどり着けないという状態になる。

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価格が見つからない14蔵

内訳はこうなっている。公式サイトの有無も併せて示す。

酒造所掲載銘柄公式サイト
伊是名酒造所(本島北部)13あり
入波平酒造(八重山)12なし
恩納酒造所(本島北部)11あり
宮里酒造所(那覇・南部)11なし
金武酒造(本島北部)10あり
沖之光酒造(宮古)10あり
津波古酒造(那覇・南部)9あり
龍泉酒造(本島北部)6あり
池間酒造(宮古)6なし
玉那覇酒造所(八重山)5あり
渡久山酒造(宮古)3なし
琉球泡盛古酒の郷(本島中部)2あり
仲間酒造(八重山)1あり
波照間酒造所(八重山)1なし(※)

※ 泡波の容量別の価格表は awanami.net に載っているが、運営主体を裏付けられないため公式価格に数えていない (泡波の記事を参照)。

価格が見つからない14蔵のうち、公式サイトが確認できない蔵が5つある一方で、 公式サイトはあるのに価格は載せていない蔵が9つある。 サイトが無いから価格が分からない、という単純な話ではない。

これは「その蔵の商品が高い/安い」という話ではない。 蔵が価格を公表していないというだけである。 本サイトはこういう銘柄に推測の価格を入れず、「公式に価格の記載なし」と表示している。

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税込か税抜かも、揃っていない

価格が載っていても、それが税込なのか税抜なのかは別の問題になる。 公式価格を確認できたもの(容量・度数違いを別々に数えて774件)について、税区分の記載を数えるとこうなる。

税区分の記載件数
税込と明記693
記載なし80
税抜と明記1

価格をどこで確認したかで分けると、公式のオンラインショップが460件(うち税込と明記423件)、公式サイトの商品紹介などが286件(うち税込と明記255件)、沖縄県酒造組合の公式サイトが28件(うち税込と明記15件)だった。

一方、公式サイトの商品紹介ページに「¥1,500」とだけ書かれている場合、 それが税込か税抜かは判断できない。本サイトはこの場合、 価格は載せたうえで税区分を「記載なし」と表示している。

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確認できた価格の幅

公式価格が確認できた535銘柄(容量・度数違いを別々に数えて774件)の範囲はこうなる。

指標価格銘柄
もっとも安い¥265菊之露酒造「菊之露カップ」200ml
中央値¥3,155—
もっとも高い¥550,000山川酒造「沖縄本土復帰50周年記念 かねやま 50年古酒」720ml

安いほうの5件はすべて200ml以下の小さな容器、高いほうの5件はすべて10年以上の貯蔵年数が書かれた商品だ。 容量も度数も違うものを並べているので、この幅そのものに意味があるわけではない。 銘柄ごとの価格は、容量と度数とセットで見るしかない。

本サイトは銘柄ページで、容量ごとの公式価格と税区分、そして その価格をどのページで確認したかのリンクまで並べている。

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本サイトが価格を推測で埋めない理由

価格が空いていると、表としては見栄えが悪い。 通販サイトの価格を持ってきて埋めれば、全銘柄に数字が入る。だがそれはしていない。

  1. 販売店の価格は蔵の価格ではない。 同じ商品でも店によって違い、時期によっても変わる
  2. 「幻」とされる銘柄ほど市場価格が離れる。 それを定価のように見せると、読者の判断を誤らせる
  3. 出典を示せない数字は、後から検証できない。 本サイトは価格1件ごとに確認したページへのリンクを持たせている

結果として本サイトの価格欄には空白が多く残る。 それは調べ落としではなく、蔵が公表していないという事実である。 空欄には「公式に価格の記載なし」と書き、その蔵の公式サイトへのリンクを添えている。 読者が自分で確かめられるようにするためだ。

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価格から銘柄を探す

各蔵のページには「この酒造所について分かっていること」として、 度数・容量・公式価格・税区分をどれだけ確認できたかの割合を出している。 データの埋まり具合そのものを公開しているということだ。

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出典

条文・原文は要約せずに引用している。記事の最終更新は2026-10-28(出典ごとの確認日は各酒造所の公式サイト・公式オンラインショップは2026年8月30〜31日、10月28日に再点検)。 法令・規約は改正されることがあるため、最新の内容は各出典で確認していただきたい。

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